志成館高等学院 学習社ゼミナール 志成館予備校

11月号 受験科副担任より

副担任より 友達との関係ついて  岩下雅明(受験科副担任)
 
 今回はいつもとはテーマをがらりと変えて、表題のように、友達との付き合い方について考えてみたいと思います。受験とは直接関係無いことかもしれませんが、一人ひとりの人生の中で、非常に重要なテーマです。
 世の中に友人関係や対人関係に悩んでいる人は山ほどいます。皆さんの中にも、一部、そのように見受けられる人が何人かいます。ですから、今回はこのことについて考えます。
一口に「友達」と言っても、その付き合いの深さや付き合い方はそれぞれあるでしょうが、一言で「お互い助け合う存在」だと思います。小さい頃から耳にタコができるほど聞いていることかもしれませんが、「人間は一人では生きて行けません」。誰かの支えなくしては生きてゆけない、弱い存在です。ですから、受験で心理的な負担やプレッシャーが重くのしかかるこの時期、悩みを聞いてくれて、ともに支え合える、合格した時にその喜びを共有できる友人の存在は大きな支えとなるでしょう。さらに、お互いを高め合える存在であれば、それが一番でしょう。
では、友達がいるとお互いにいいことばかりかと言うと、もちろん、そうではありませんね。友達(恋人もそうでしょうが)とは、いつもこちらが理想とするような関係でいられるわけではありません。友達は心の支えにもなれば、時に自由な行動を束縛するしがらみにもなりえます。素行の良くない友人と付き合えば、悪影響を受けることもありますし、誤解が重なったりすると、時にはこちらが思いもしなかった嫌な言動をされることもあります。特に受験期になると、「同じ大学に一緒に行こう」と約束していた友達や恋人が結局別の大学を受験して、そこからトラブルになり、関係が破綻してしまったという話をよく聞きます。そんな時は、お互い最初から知り合わなければ良かったのにとさえ思うことでしょう。
大学時代に東京に上京して、改めて実感させられましたが、世の中には本当に多種多様な価値観や考えの人たちがいます。それまで自分が育った環境の中で培ってきた常識が全く通用しない相手もいます。大学在学中は何度も自分の常識を変えることを余儀なくされました。つくづく思い知らされるのですが、人間関係は複雑です。 出会いは、最高のものにも、最低なものにもなります。
 大学時代の3・4年時のゼミの先生が、僕を含めた卒業を控えた学生数人に向け、「ある人と出会って受けた影響は、その人と離れてもいつまでも残り続けるから、出会いを大事にしてくれ。もう少し早く皆さんと出会えていればよかった」と仰られていたのを時々思い出します。
良くも悪くも友人関係は大事です。たった一人との出会いが、それまでの人生を根底から覆すことだってあります。
良き出会いを。

2008年11月06日 08:57
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