【令和8年10月13日(火) 目立つ赤 ところ変われば 保護の赤 志成館高等学院】

時は10月。入社試験や大学入試の出願ラッシュの時期です。毎日のように志望動機の添削や面接指導に追われ、あちらこちらでボールペンやサインペンの赤色を目にします。

赤色って、本当によく目に残りますよね。

「赤信号はなぜ赤いのか」。これにも、ちゃんと理由があるそうです。

赤い光は、可視光線の中でも波長が長く、空気中の分子による散乱を受けにくい性質があります。そのため、遠くからでも比較的見つけやすい色なのです。もちろん、霧や雨などの条件によって見え方は変わりますが、赤が信号や警告灯に使われる理由の一つになっています。

さらに、目立つ赤は「止まれ!」と注意を促すだけでなく、誰かに見つけてもらうためにも使われます。木の実やリンゴなどがそうですね。動物に食べてもらい、種を運んでもらう植物にとっては、目立つことにも意味があるわけです。

ひと口に「赤は目立つ!」といっても、いろいろな理由があるものなのです。

ところが、この「赤は目立つ!」という常識が、ところ変われば通用しなくなる場所があります。

そう、深海です。

太陽の光は水中に入ると、波長によって吸収されやすさが異なります。赤い光は比較的浅いところで吸収され、深くまで届くのは主に青い光です。

つまり、深海では赤い光がほとんど存在しません。

赤い魚は、赤い光を反射することで赤く見えます。しかし、肝心の赤い光がなければ、赤く見えるための光もありません。結果として、体が黒っぽく見えるのです。

これ、すごくないですか?

僕(甲斐)の大好きな真っ赤なキンメダイや、赤っぽい体色のノドグロ。あんなに目立ちそうな魚たちが、深海では周囲に溶け込むような色になるわけです。

まさに天然のステルス機能!

「赤は目立つ」という地上の常識が、海の中では「赤だから見つかりにくい」に変わるのです。自然界、奥が深いですね。

さて、ここまで来ると、どうしても思い出してしまうのが、あの赤い彗星です。

敵の戦意をくじく赤い彗星の機体も、深海に持ち込めば、まさかのステルス仕様になってしまうのでしょうか。(そんなシャア少佐を見たくはないですね。)シャア専用ズゴックはもちろん、シャア専用ザクも、深海なら黒っぽく見えてしまうかもしれません。

もっとも、宇宙空間は深海とは別の話です。

宇宙空間には地球の大気のようなものがほとんどないため、夕焼けのように光が散乱して赤く見える現象は起こりません。ただし、これは赤い機体が見えにくいという意味ではありません。太陽光や機体の表面から反射する光、周囲の明るさなどによって、見え方は変わります。

また、人間の目は暗い場所では色を見分ける能力が低下し、赤色も暗く見えやすくなります。だからといって、赤いものが必ず見えにくくなるわけではありませんが、暗い宇宙空間で赤い機体がどのように見えるのか、想像する余地はありそうです。

ガンダムファンとしては、赤ズゴックだけでなく、赤ザクも気になってきます。

「赤い彗星が通常のザクの3倍の速さで動く」といわれるのも、ひょっとしたら、赤色の見え方が関係しているのでは……?

もちろん、これは科学的な説明ではなく、ただの妄想です。赤色が暗い場所で見えにくくなることと、物体が速く見えることは、別の話です。

そもそも、通常のザクの3倍の速さで動く機体を見て、「赤いから速く見えたんだ!」なんて説明したら、シャア本人に怒られそうですね。

「認めたくないものだな。自分自身の妄想ゆえの過ちというものを」

……などと考え始めると、また止まらなくなりそうです。 今回はこのあたりで。

投稿者 SISEIKAN