
今日で令和2年度が終わり、明日から新しい年度と学年がスタートします。
新3年生は最終学年という響きが「何となく重苦しいなぁ」「進路まだ決まってないよ」
という気持ちをさらにかき回しているところだと思います。
そんなみんなさんに職員室に置いてあるこれらの本を紹介します。
まずは「10代のための仕事図鑑」です。中身は写真左中段です。この本は3冊の中で一番、業種や具体的な
職業を数多く説明してくれています。結構、マニアックな職業まで載っています。それから、この本のいいところは
それぞれの学校に置いてあるような進路の本と違い、進学の必要ない職業やそれらの本が網羅できない職業まで
掲載があることです。それらの本は進路先の学校からいただくお金で出版ができているので、基本的には進学の
ための資料であり、進学をせずともなれる職業でも「~になるためには」の欄には進学の必要があるとも取れる
ような書き方をしているようなものもあります。就職希望者の資料は進学用に比べ、数が少なく、情報も十分では
ないです。こういった理由でこの本は就職希望者に特に読んでほしいです。
次に職人図鑑です。これは、その名の通り職人になりたい人向けです。それぞれの職人さんに取材をして、その
仕事がどんな仕事なのか、何を作っているのかやその工程、職人のこだわりなどが詳しく書かれています。
インタビューに答えてくれた職人さんの人柄みたいなものも何となくわかるので、自分の気質に合う仕事を探したい
人はこの本を読むことでそのヒントが見つかるかもしれないです。もちろん、職人に興味がある人は必見です。
それから、最後が日本の給料&職業図鑑です。これが取っつきやすさNo.1です。イラストもさることながら
多くの人が一番気になる初任給や年代ごとの平均の給料が載っています。それから、案外、どうやったらその職業に
なれるかが詳しく書いてあります。しかし、難点はイラストを挙げて紹介していない職業は給料やその職業の紹介
はあるものの、肝心であるその職業につくまでの過程が書かれていません。なり方を載せておいてほしい職業、特に
資格のいる医療・福祉関係の職業が医者以外は雑になっている感が否めません。そのため、それらの職業に関しては
進路資料と併用で見ることをお勧めします。まあ、この本はとりあえず読んでみるには一番良い本だと思います。
今はまだ春休みです。今が時間的にも気持ち的にも余裕のある時間ですので、職員室まで足を運んで読みに来て
ほしいです。ある程度、こういった本を読んだ状態で進路相談、二者面談もすんなりと進むかと思います。