【令和4年11月22日(火) 清田先生の新聞記事 】

清田です。
11月22日(火)の熊日新聞『読者ひろば』に、私の投稿文が掲載されました。
11月4日(金)1年生の総合学習の時間に、アルバイトについて体験発表をした時のことを書きました。とにかく、アルバイトができている生徒のみなさんはすごいと思いました。アルバイトで学校に来れていない生徒もいると思いますが、そこで成長できています。

文面は、次の通りです。

生きていく術アルバイトで
清田一弘(60歳)=高校教員(熊本市)
 「高校生でアルバイトができるって、すごいですね!尊敬します。私なんか、大学の時に初めてやったアルバイトは、1日で辞めましたから…。」
 勤務する通信制高校での1年生の総合探究の時間。「先輩や同級生にアルバイトについて聞いてみよう」という授業で、どんなバイトがあるのか、待遇や時給のことなど、アルバイト経験者による体験発表が行われた。担任教師から、私にも学生時代の体験を話してほしいと頼まれたのである。
 私自身には、高校時代のアルバイト経験はなかった。大学生になって初めてのアルバイトは、レストランでの接客業。若いグループのお客さんからの注文の1人分を厨房に伝えてなくて、「料理が来ない」と怒鳴られた。その後は店長が対応してくれたが、私は自信をなくし、その日のうちにアルバイトを辞めた。大学生にもなって、社会的なことは何もできていない自分が情けなくなった苦い経験だ。
 それに比べて、アルバイトができる生徒たちはすごいと思う。社会で生きていくための術は、学校だけでは学べない。
 生徒たちからも体験発表が行われた。それぞれが、きついことも多いが、自分が成長でき、アルバイト代をもらった時のうれしさなどを語ってくれた。教室を見渡すと、これからアルバイトに挑戦しようとする生徒たちの目が輝いていた。