【令和5年12月18日(月) 清田先生の新聞記事】

清田です。
12月16日(土)の熊日新聞『読者ひろば』に、私の投稿文が掲載されました。
12月2日(土)に行われた、保護者茶話会(ひなたぼっこの会)で、就労継続A型事業所さんりん舎から聞いたお話を書きました。
高校卒業後に進学も就職も不安だと考えている人へ、このような想いで寄り添っておられる事業所があることを知っていただいきたいと思います。このような考え方が、学校も含めて社会全体にひろがっていけばいいなぁと思います。

文面は、次の通りです。

できたことを喜びや自信に
清田一弘(61歳/高校教員/熊本市)
 私が代表を務める、思春期の子どもと向き合うおとなたちの会「ひなたぼっこの会」12月例会で、「就労継続A型事業所」について話を聞いた。私が勤務する通信制高校をこの春卒業した生徒がその事業所で生き生きと働いている様子を見て、保護者の方に「どのような支援をされているのか話して欲しい」とお願いしたのである。
 その事業所の考え方は「何ができないか」ではなく、「どのような支援があれば何ができるようになるのか」である。
 できないことを本人の力だけでできるようにすることはとても難しい。それが本人にとってネガティブないめージを持ったり、今まで以上に苦手意識になってしまうことも多々ある。
 そこで大事にしているのが、成功体験を積み重ね、できたことを喜びや自信につなげていくことである。そのために本人の特性を十分に理解し、感受性豊かに寄り添いながら必要な支援を行う。
 また、本人の小さな変化に気づき認めることで「自分のことみてくれたんだ」と承認欲求が満たされる場合もある。学校現場も含め社会全体が「できたことを認める」ようになれば、すべての人が生きやすくなる。
 その卒業生の母親も会に参加され、親の立場で話をしてくださった。会は温かい雰囲気に包まれ、時間が流れていった。