【令和5年4月20日(木) 清田先生の新聞記事】

清田です。
4月19日(水)の熊日新聞『読者ひろば』に、私の投稿文が掲載されました。
久しぶりに1年生の担任になっての、これからどんなクラスにしていこうかを、みんなで話し合いました。その時の想いを綴りました。

文面は、次の通りです。

教師の仕事は生徒の伴奏者
清田一弘(60歳/高校教員/熊本市)
 勤務する通信制高校で、久しぶりに1年生の担任をすることになった。最初のホームルームでは、どんなクラスにしたいかを話し合い、クラス目標を決める。
 私は生徒たちに、「自分が聞いてうれしい言葉は何ですか?」と尋ねた。「ありがとう」「すごいね」などの答えが返ってきた。「ありがとう」は感謝の言葉。「すごいね」は相手を認める言葉。ほかに、「最高です」も出て、笑いに包まれた。
 一番多かった言葉を採用し、翌日、教室の黒板の上に「『ありがとう』にあふれるクラス」と大きくクラス目標を掲げた。その下には、「2023年4月10日 クラスみんなで決めました」と表示した。
 通信制の特性上、新入生のほかに、途中からの転入生をいずれ迎えることになる。転入生は、希望して入学した全日制高校をさまざまな理由で続けられなくなった生徒たちである。そんな生徒たちを優しく迎え入れたいという気持ちも、生徒たちで決めたクラス目標には含まれている。
 私は、教師の仕事は生徒たちの伴走者だと思っている。生徒たちが卒業する頃、私は63歳になる。優しい気持ちの生徒たちに囲まれて、3年間のマラソンを一緒に完走したい。