【令和2年5月1日(金) おすすめの本~コボちゃん編~ 『星の王子さま』】#読書週間

小堀です。思えば紙の本というのは、楽しむのに電力を消費しない究極の外出自粛アイテムですね。スマホの電源、最近いつ切りましたか?連続使用は期待の寿命を縮めますよ。

 私からのおすすめの本、まずはこちらです。

星の王子さま

中学、高校と読書感想文はこの一冊で切り抜けました。自慢ですが高校1年のときに書いた感想文は、ほぼそのまんま学年主任の先生の講話に引用されました!
 主人公(おそらくは著者本人)が、飛行機事故で不時着した砂漠で、一人の少年と出会う物語です。話をしていくうちに、この少年は、他の星からやってきた王子さまであることに気づきます。王子さまの口から語られる他の星々の様子、それは……。
 見どころの一つは、子どもである王子さまと、星々で出会う大人たちとの対話です。登場するする大人たちは皆信念をもって生きていますが、王子さまの子どもならではの純粋な感性からくる問いにうまく答えることはできません。そのあたりに、読んでいる私たちは一章ごとに立ち止まり、深く、あれこれと考えるヒントをもらえるような気がします。

(一例 第13章より抜粋)
王子さま「なにをしているの」
実業家「所有している星を数えているのさ」
王子さま「どうして」
実業家「金持ちになるためさ」
王子さま「どうして金持ちになるの」
実業家「ほかに星をみつけたときにもっと買えるようにさ」 

けれども、それがいったい何の役に立つのか、王子さまにはわからず実業家の星を後にします。みなさんは、どう考えますでしょうか。

本書の書き出しは、著者の友人にあてたものですが
「子どもだったころのレオン・ヴェルトに捧ぐ」となっています。
みなさんは、子どもとして、大人として、どちらの立場から本書を読み進めることになるでしょうか。