【令和5年2月14日(火) 清田先生の記事】

清田です。
1月12日(日)の熊日新聞『読者ひろば』に、私の投稿文が掲載されました。
2月5日(日)付の熊日新聞の1面に「御船町に恐竜卵殻化石」の見出しを見つけました。私は高校時代に地学部に所属し、たびたび御船町には化石を探しに行っていました。
当時のことを思い出して書いてみました。、

文面は、次の通りです。

化石の声を聴きに行こう
清田一弘(60歳/高校教員/熊本市)
 5(日)付本紙1面に「御船町に恐竜卵殻化石」の見出しを見つけた。これは、白亜紀後期にこの地で恐竜が繁殖し、生活していたことを示す国内初の発見である。
 私は子どもの頃から化石、岩石が好きで、高校時代は地学部に所属し、御船町にも地質巡検でたびたび足を運んだ。大学の教育学部でも地学を専攻し、岩石を採取しては鉱物顕微鏡をのぞき込んでいた。教師になって、若い頃は地学を教える機会はあったが、最近は授業で教えることもなくなった。
 「その岩石の声を聴きなさい」。大学時代の恩師はそう言われていた。岩石は何も言わなけれど、しっかり観察すれば、どの時代にできたかや、その頃の環境なども見えてくるという教えである。
 今は、化石、岩石と関わる事は少なくなったが、その代わりに不登校を経験した生徒たちと関わっている。生徒をしっかり観察し、ふと漏らすつぶやきにも耳を凝らせば、その生徒の気持ちも理解できるようになった。
 今回発見された恐竜卵殻化石は、御船恐竜博物館で展示されている。そういえば、最近博物館にも行ってなかった。久しぶりに化石たちの声を聴きに行きたいと思う。