【令和5年5月8日(月) 清田先生の記事】

清田です。
5月6日(土)の熊日新聞『読者ひろば』に、私の投稿文が掲載されました。
私は、NHK朝ドラ「らんまん」を毎日録画してみています。それをみての想いを書いてみました。
今週金曜日の総合学習の時間に、志成館のすぐそばにある熊本大学薬学部「薬草園」の見学に行きます。大学の先生から説明を受けながら、園内にある薬草を詳しく勉強しますよ!

文面は、次の通りです。

多様性を認め個性生かそう
清田一弘(60歳/高校教員/熊本市)
 NHK朝ドラ「らんまん」に、「この世に雑草という草はない」という有名な言葉が語られていた。「すべての草に名があり役割がある」と。
 これはドラマのモデルである牧野富太郎博士の名言として知られている。「雑草」といった言葉で多種多様な生き物を区別なしにひとまとめにするのではなく、生物多様性を認め、個々の個性や特徴を尊重することをめざしておられたのだと思う。
 私は、通信制高校で1年生の担任をしている。かつては「通信の生徒は」と社会ではひとくくりにされ、誤った認識で見られていたこともあった。しかし、ようやく理解が進み、中学校卒業後の進路選択の一つとして、確立しつつある。
 今年は例年以上に入学生が多く、全日制高校からの転入の相談もすでに来ている。入学して1ヵ月もたっていないが、クラス生徒の表情は日に日に明るくなり、素の自分が出せるようになっている。中学校では不登校だったことがうそのようである。
 この時期、総合探求の時間には、学校近くの熊本大学薬学部「薬草園」に出かける。将来、薬学部に進学したい生徒もいるし、純粋に草花が好きな生徒たちもいる。「らんまん」を視て、あらためて、生徒たちの個性が生かせるような学校生活を送らせたいとの思いが強くなった。